タミフル復活 ・・・10代への処方解禁・・・

2008.09.16日刊薬業 [04面02] 薬害オンブズ タミフル10代使用、禁止解除に反対(CYXMAJ110608)
 「薬害オンブズパースン会議」(鈴木利廣代表)は12日、抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」の使用について、10代への原則使用禁止措置を解除することに反対する意見書を舛添要一厚生労働相に提出した。
 厚生労働省研究班は7月、「タミフル使用と異常行動発現との間に、正の関連を検出するには至らなかった」とする疫学調査結果を専門調査会に報告。これを受けて厚労省は、10代へのタミフル使用を原則禁止している現在の措置について検討することにしていた。
 薬害オンブズパースン会議は厚労省研究班の報告について、「データ集積方法等に本質的限界があり、解析の方法についてもさまざまな異論が出されている」と指摘。「研究班自身でさえ、データの信頼性、選択バイアス、時間性に関する問題点を指摘して、『正の関連を検出するには至らなかった』との結論は、『調査データの特性に鑑み、慎重に解釈すべきである』としている」と解除反対の理由を説明した。
 その上で、同会議は異常行動と突然死との因果関係について、「単独の不十分なデザインの疫学研究に重きをおいて結論を出すべきものでなく、既に集めている多数の報告事例の詳細な検討と、薬物動態学に関する非臨床データなどを総合して判断すべきである」とした。2008.09.16日刊薬業